半分あげる【救済BL】

半分あげる 表紙

作品情報

救済BL
切ない/同級生/再会/広島弁/救済

無料試し読みはこちら(コミックシーモアは表紙画像から↑)

あらすじ

広島に住む平凡な高校生・黒川は、いつもにこにこしているクラスメイトの白木に苦手意識をもっていた。
ある日の帰り道、黒川の目の前に血で汚れたYシャツを着た白木が現れる。
咄嗟に彼の手を引きその場から逃げ出した黒川は、白木が生活のために身体を売り、客に怪我を負わせ逃げてきたことを知る。
「本当はしたくない」という白木の本音を聞き、放っておくことができず「一緒に逃げよう」と彼を連れ出す黒川。行き先も決めず飛び乗った電車、二人きりの逃避行は「海が見たい」という白木のため海を目指すことに。ただのクラスメイトだった黒川と白木は次第に心を通わせていくが、その終わりはあっけなく訪れる。

つかの間の逃避行から数年後、横浜の中学校で教師として働く黒川は、偶然立ち寄ったワインショップで白木と再会し――。

引用元:コミックシーモア
中の人
中の人

攻めと受け逆だと思った~♥

修正具合
修正具合

白塗り
※シーモア購入分

登場人物

白木
白木

・裕福な家の子とクラスメイトから思われている
・不憫な生い立ち
・数年後はワイン店の店員

黒川
黒川

・6人兄弟の長男で節約を心掛けている
・白木に対して苦手意識があった
・数年後は中学の先生

ネタバレ・感想・レビュー

白木は学生時代に母から体を売るよう強要されていた。
体を売る前もネグレクトに性的虐待(目の前で母がしているそれを見せられている)のような虐待、最近ご飯をちゃんともらえると思っていたら体を売らすための準備だったことがわかった。
絶望と諦めと受け入れ。本当はやりたくないそんなこと。
そんな時に出会ったのが黒川だ。

★話の流れ★
・高校時代のクラスメートな2人
・白木が客から逃げているところに遭遇
・聞こえてくる怒鳴り声と血の付いた服を着ていた白木 とりあえず連れて逃げる黒川
・逃げた先の公園で白木の家が裕福ではないこと、おじさんに体を売っていること、母に強要されて行っているということ、そしてそんなこと本当はしたくないのだということを聞く

自分の家で匿うのは弟たちに危険が及ぶかもしれない、どこかへ逃がすにも白木はそんなお金はもっていないだろう・・・検討した結果一緒に逃げることにした黒木
そんなに親しくもなかったクラスメートのためにそこまでできるの本当に凄いなあ

一旦黒川の家に行き着替えや通帳などをカバンに詰め込む。準備をしていると弟が帰って来て誤魔化す。(このとき黒木は弟が白木の立場だったら放っておけない!と白木との逃避行を後押しするわけだがこの時点ですでにきょうだいより白木を選んでるんですよね。

・電車にのってとりあえずホテルへ向かう。(その間ずっと手を繋いでるの萌えます笑
・ホテルについた黒木は白木にいつも笑っていることを尋ねます。するとお客の前ではずっと笑ってろと言われていたし、笑ってればおひねりもはずむからその日は良いご飯を食べさせてもらえた。癖になってるんだろうと言われる。
・次の日海を見に行く(ここでも手を合わせてる 萌え~笑
・何故今回のお客さんには抵抗したのかの理由を聞く

・2回目のホテル泊にてキスをしてしまう白木 やってしまった!!と焦る白木にキスをし返す黒川
・昨日と同じように1つのベッドで一緒に寝ていたが白木が床で寝ると言い出す
・お客さんとエチするのは嫌だったのに黒川にさわりたくなる と告げる
・自分はそのお客と同じなのかなと悲しむ白木に「そんなの違う!」と否定し受け入れる黒川(同情かな?)
・白木に入れるのは怖いから自分が受けになると伝える
・白木はお客に対しては受けだったためお互い初めてポイント!

・致した帰り補導され逃げようとした黒川を白木が引き留め家に戻ることとなった
・白木を家に帰して良かったのか自問する

白木は一週間学校に来なかった。翌週大けがをして登校してきた
それから白木とは話さないまま卒業

教師となった黒川、偶然立ち寄ったワイン店にて店員の白木と再会
最初標準語だった白木に対し敬語で答えていたらツッコまれ白木が広島弁になったのに合わせ自分も広島弁で受け答え始めるの良い
・どのワインにするか悩んでいた黒木に自分ちにワインあるから飲みに来ないかと誘う
・楽しそうに飲む黒木を見てほほ笑む白木
・過去の罪悪感、謝罪をしたいと思いつつももう一度友達になれるだろうかと期待する黒川

・改めて告白した白木(返事を聞く気はない感じ)
・悪夢にうなされていた白木の手を握りあの時助けられなかったことを謝罪する黒木

海に行く。昔日の出見に行くという約束を守れなかったことを謝罪する黒木(謝罪してばっかだ笑)
白木といると救えなかったくせにあの逃避行の3日間が楽しかったと思ってしまうそれが怖いと伝える。
それを聞いた白木は”おれと居て楽しかったって思って”と笑顔で答える。そして上京するまでにあったことを聞いた。それを聞いた黒木は泣いてしまう。
”ずっときみが半分持っとってくれたんじゃねえ”と答える白木。

なお上京はお客さんの中に援助してくれる人がいて1年だけ甘えさせてもらったそう。
それを聞いたときの黒川の表情、ね。

タイトル回収の流れがとても素晴らしかったです。(表紙のタイトルデザインも良いですよね♥)

白木は卒業後はどこかで黒木が生きててくれたらそれだけで毎日が幸せだったと。
ずっと生きるための光であったことが伝わる。

口コミには重い辛いという文言が散見されてましたが個人的には読後感は優しい気持ちになれるお粥BLでした。たしかに白木の生い立ちはあり得ないし虐待だし、何故周りは通報しない?て感じでいつの時代背景なのかはわからないけれど黒木という光に救われた白木くんのお話
幼少期の性的虐待表現はBLにはありきたりと言えばありきたりであることと、今回そのことを深堀って露骨な描写もあまりされていなかったので、そこまでひどくは感じなかった。また白木自身もあまり悲観している様子がなかったからかもしれない。
感受性の豊かな方は読んでいて想像してしまって辛い無理、と思うかもしれないので苦手な方はご注意を。しかしいちいち黒川という救いがあるので、ね。

作中で黒川も言っていますが白木は強い子です。本当に。ある意味、出来すぎなくらい。自分の運命を受け入れすぎていて現実味はないけど、そうでもしないと壊れてしまっていたのかもしれない。
あれ以降は辛いことがある度に黒木との逃避行を思い出してそれが力になって耐えられたのだろう。

最初のほうの黒川の白木に対する感情は同情・庇護欲という感じ。
大人になってからは改めて愛情になったのかな?
白木さん気弱そうな見た目でわりと言いたいことはちゃんと伝える子でもある。黒木に対してだけかもしれないけど笑。
絵柄とストーリーがとてもマッチしていました!

エロさ★★★☆☆
ストーリー★★★☆☆
★★★★☆
ストーリー
星0:話が頭に入ってこない 星1:設定に無理があり話が成り立っていない 星2:キャラが動いているというよりストーリーにキャラが動かされている、無理矢理感 星3:好き嫌いが分かれそう、可もなく不可もなく 星4:おもしろい、笑える、感動する、心が動かされる 星5:文句の付け所がない
注意

虐待表現が苦手な方、大人になって県外で偶然再会ってそんな上手いこといくわけないじゃんwとリアルを追求してしまう方はご注意ください

こんな人におすすめ!

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